資料形態 | マイクロフィッシュ 9,378枚 |
請求記号 | S25 |
編 集 | A. Pries (IDC) |
出 版 | IDC |
内 容 | ゼムストヴォとは、1864年にアレクサンドル二世によってヨーロッパ・ロシアの県・郡単位に設置された地方自治機関である。その業務は、教育、道路整備、産業指導、統計作成等の経済・文化面に限られていた。郡のゼムストヴォ会議議員は、皇帝任命の一部官吏の他は選挙により選出されていた。任期は3年で、この中から県のゼムストヴォ会議議員も互選していた。議員数は郡では10〜96人、県では15〜100人で、地主貴族や官吏、ブルジョアジーが多数を占めていた。 資本主義が発達するとブルジョア的要素や自由主義的傾向を濃くしていったが、ゼムストヴォの活動は県知事や内務大臣の管理下にあり、次第に政府とゼムストヴォは対立を深めていった。このことにより1890年代には統計作業に支障をきたしたが、1880年代半ばと1906〜1914年にはまとまった統計調査が行われ、調査担当者は約450万戸の農家を調査した。 しかし、ソヴィエト連邦時代は革命以前のロシアの農業事情を研究することがはばかれていたため、この膨大な資料は殆ど利用されないままであった。ソヴィエト体制が崩壊した現在、この統計資料を駆使して近代ロシア史、ロシア農業経済史を研究する絶好の機会と言えるのではないだろうか。 なお、各エントリーは革命前の県名により配列されており、この原資料はサンクト・ペテルスブルグの Saltykov-Shchedrin National Library に保管されている。 |
検 索 | 添付の内容リストによる。 なお資料紹介用のCD-ROMもあり。 |