図書館刊行物のご案内

図書館クリスマスカード 2003
「うつほ物語」より
「うつほ物語」より
「うつほ物語」より
写本(17世紀頃 3冊 23×17cm)
  10世紀半ばから11世紀頃成立したとみられるわが国最古の長編物語である「うつほ物語」の写本に掲載されている絵です。
  「宇津保物語」20巻は、本書のような奈良絵本として伝わるのはいずれも首巻「俊蔭」のみのもので、伝本そのものが稀少なものです。
  カード表の図は遣唐使として渡航の途上波斯国に漂着した清原俊蔭が、花園で琴を弾いているところへ天人が降臨し、 琴の技によって一族が繁栄するという予言を与える場面。またカード中の図は俊蔭の孫・仲忠が、物語の名の由来となるうつほ(空洞・洞穴)に母とともに隠れ住んでいると、 琴の音にひかれた猿が食糧を運んでくれるようになる場面です。
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First drafted Octber 27, 2003
Last revised November 11, 2005