5月10日(月)〜5月20日(木) 於2階展示室
「オールワセダ文化週間」参加図書館企画として標記の展覧会を開催し、きわめて好評を得た。例によって会場に感想を自由に記すノートを置いたところ、以下のような感想が寄せられた。(以下原文どおり)
5/10
◇ 展示品それぞれにコメント付の解説が付されている点が優れています。このおかげで、個々の品目を興味深く見ることができました。前のロシア・アヴァンギャルド展でもこのような工夫が欲しかったと思います。
◇おもしろかった 興味深い。
◇戦争の絵の双六は物騒で、よくこんなもので遊べるなあと思った。軍国主義はやっぱりすごい。私だったら遊びたくない。震災の番付もかなり物騒だ。ぐずぐず云う災害保険というのがあったりして何度も笑いそうになってしまった。笑ってはいけないことなのに。
◇番付は非常に面白いし教訓的である。カタログがあると最と(蕨)よいと思いました。つくられているのでしょうか。
◇番付は非常に興味深く、且つ面白かった。震災番付も作った人のジョークはなかなかなものだと思った。双六が店の広告として配られていたとは知らなかった。当時の子供らにとって大切な遊び道具の一つだったのだろうか。あと、展示品一つ一つへのコメントが分かり易く、興味深かった。
◇関東大震災の番付の説明書きがおもしろかったので、実物を、じっくりと、読みました。説明を書くときに、笑いながら、楽しんで、書いたかんじが、しました。双六が、カラフルで、丁寧に、作ってあるのを見て、私が、小学生の時にやっていた、おぼっちゃまくんとかの、双六。手、抜いていたな、と思いました。明治期のような、作っている側も楽しみ、子供の感性を育てる、双六が、今は、出来ないのかしら。
5/11
◇いい K組
◇奴六(蕨)と 風物詞は よく似合う。
◇お江戸の人達はひまがあってうらやましい。
◇34番の双六の色使いがすてきだと思いました。
5/12 ◇こんなに様々な種類の番付があったことに驚きました。それぞれ価値も形(豪華さest)も異なりますが、時代がでていておもしろかったです。あと、双六の絵の色づかいのきれいさにも驚かされました。
◇番付は字が古い字体で読めなかったのが残念です。49番の双六に神奈川名物亀の甲せんべいがのっていてびっくりしました。現在の鶴見名物亀の甲せんべいと関係あるのでしょうか? (神奈川県民なもので・・・・)
◇「あほうの番付」と「美女の番付」が個人的に最高。すっごくくだらなそうだけど、頭よくないとつくれないと思います。特に美女番付は手元でじっくりよみたいです。本とかないのでしょうか?
◇単位のために来ましたが見ているうちにはまってしまいました。双六きれいですね。
◇双六面白い。番付も面白い。こういうのがあると知っていたら、高校の時の日本史も、もっと楽しかったかも。解説文がなかなかツっこんだ解説で、好きです(笑)、関東大震災の番付は、たしかにヤバイ・・・・
◇単位のために来ましたが・・・・
◇番付笑える
◇双六は実際やってみたらおもしろいだろうなと思いました。絵は昔らしくってよかったです。
◇曽我双六 欲しいです。
5/13
◇双六に 遊戯性と渋みを感じました。
◇関東大震災の時の番付が興味深ったです。震災直後に双六(蕨)を作っていたのんきな人がいたんですね。同じように震災直後からルポタージュを始めた宮武外骨のことを思い出しました。それにしても「殺されやがった大杉栄」というのはスゴイ! とんでもない時代ですね。こうした風俗ものの特集はすごくイイ企画だと思うので、またお願いします。
◇サイコロ振って帰ります。
◇当時の風俗との関連が面白い。すごろく・番付別々でもよかったのでは。
◇あんまり期待してなかったけど、なかなかどうして、面白い。あほう番付と学生が出世(?)する双六が気に入りました。
◇番付と言えば相撲・・・かと思いきや、番付先にありきとは!
◇蘭学者の番付は興味深い。「風雲児たち」というマンガを読んで以来一見したかったので、有意義でした。
◇作品に添えられているコメントが、今までの中で一番おもしろかった。くだけた感じのコメントも、読んでいて楽しいです。
5/14
◇「源平武者競」、平家ファンにはたまりません。ほしい。ポストカードにして下さい。あと、美女競も平家物語関連が多いですね。
◇すごろくやりたい。
◇「浮世馬鹿あほうの番付」「源平武者競」「変化名の見立角力」などが特に興味深かった。「変化ー」は、京極夏彦を皮切りとする昨今の妖怪ブームとも関連して面白い。図版としては「双六」の方が楽しめたが、内容から番付の方が興味深いものが多かった。今後も、図書館蔵の貴重な資料を、こうした形で展示していってほしい。また、以前も同様の意見を書いたことがあるが、できれば図録も刊行してほしいと思った。小冊子で゜もよいのだが、要するに図版が全て刷りこまれているものがあると自宅で見返して読み切れなかった部分を解読するなどしたいので。他にも似たような意見があるようだし、一考して頂きたい。(金額的に不可能なのかもしれないが)
5/15
◇37の解説ですが「民権議院設立」なのでしょうか。「民撰」だったとばかり思っていましたが・・・・できたらその事情をお聞かせください。
◇俳諧番付など文化面がもっとほしかった
◇すごく楽しい展示でした。ある意味、古文書よりもこういう庶民が目にしていたものの方が、当時のことがよく分かる気がします。
◇昔の人は遊ぶためにこんなに手をかけていたのかとがく然としました。現代人も見習わねば。
◇「当時悪い方」が好き。おもしろいですね。
◇双六と番付おもしろいですね。昔の絵は趣があって良いと思いました。
◇保存状態が良かったです。(明治は)そんな昔じゃないのかもしれませんね。
◇双六のカラフルさが良かった。絵もユニークで面白かった。
5/17◇つくられた当時の生活感や世相が出ているものが多く、当時の様子が見えてくるようでした。
◇双六の手のこんだ絵にびっくり。でも番付の方が面白かった。もっと大々的に全国各地の番付が集まれば面白いのに。「おかずのはや見」が欲しい。今ならカレーか?大関は。
◇ひまつぷしのために来たのですが、双六がこんなに芸術性の高いものだったとは驚きでした。現在のものよりも数段上ですね。
◇絵がきれいでした。あと、かわいらしい双六に笑いました。これで遊んでみたい・・・
◇当時は遊びもしくは付録などという感覚で創作していたものだと思うが、このように大系的(蕨)に収集して観てみると、非常に、世相がみえたり芸術性に驚いたりと、興味深いものになると思った。しかし! 日本人の感性の豊かさ ふくよかさ 楽しさのあらわれではないか。
◇双六はカラフルで絵に当時ならではの独特さがあると思う。番付はただの字の羅列かと思いきや、なんだかとてもきれいで心ひかれるものがあって驚いた。とにかく、きてよかったです。
◇番付も双六も見ていてもうひたすら楽しいです。これが昔の庶民のエネルギーってもんなんでしょうね。何にせよ、とにかく絵でも何でもすざまじく凝っていて、職人の仕事のようです。まさに「庶民の芸術」です。こまめにとっておいて下さった諸先輩方に感謝雨あられです。(でも・・・関東大震災の番付2つ(28・29)は・・・ちょっとヤバイんでは・・・「時代が移り変わっても必ず変人はいる」っていう証拠なのかしらん?)
◇美女番付のコピーが欲しくなりました。関東大震災の番付には迂闊にも笑いそうになってしまいました。
◇双六がカラフルでおもしろみがあって非常にひかれました。特に明治少年双六や大丸双六が絵のかわいさもあって、欲しくなってしまいました。
◇大丸双六や明治少年双六、大横浜日日繁昌双六など、かわいい絵付きのものがいろいろあり、楽しかったです。商店の宣伝のようなものも双六にしてしまうところがおもしろいです。他にも時代背景が克明にあらわれているものや歴史を題材にしたものなど興味をひかれるものがたくさんありました。
◇双六もきれいで楽しかったですが、番付のユーモアに感心してしまいました。ほんとに、コピーなりパンフレットなりに保存して手元におきたい気分です。と思ったらパンフ発見、ラッキー いただいて帰ります。
◇番付にこんなにたくさん種類があり、こんなにも楽しまれたものがあったとは意外でした。人は昔から順位をつけることが好きな生き物なのですね。
5/18
◇明治などのレトロ感覚が大好きなので、ヴィジュアル的に双六のポスターにはとてもひかれます。ですがやはり内容は番付の面白さにひきつけられました。関東大震災にアホ、高額取得者・・ けっこう庶民はしたたかで、おそらく苦しい時代にも彼らなりの娯楽をみつけていたんだなあと思いました。
◇なかなか興味深く見させてもらいました。ただ僕は極度の近視なのでケースの中の文字を読みとるのに苦労しました。原寸大のコピーを置くなどして、手にとって文字を読み取れる環境になったらすごく嬉しいです。
◇双六というものがこんなに様々あり、しかも絵が一つ一つ細かく凝って描いてあるのがとても興味深くおもしろかったです。双六のイメージが今までよりずっと広がりました。番付も同じく、その時代に生きた人のユーモアが感じられ、こんなものまで順位をつけるのかと思うようなものもあって、楽しめました。多分作った人も楽しんで作ったんだろうと思いました。
◇双六と書いて「すごろく」と呼ぶのはじめて知った。漢字は奥が深い。もっと展示場を大きくしてほしい。
◇双六や番付からその時代の思想や風俗が読みとれるとは、おもしろい。特に、番付にはわらかしてもらった。
◇双六にはこれほどバリエーションがあるのかと驚かされました。まるで絵画のようにきれいで丁寧に描かれていると思います。思想や宣伝などいろいろな意図があることも興味深いです。
◇番付の題材がいろいろあることや、印刷の美しさに驚きました。昔の印刷物は独特な感じがして好きです。
◇欧米的なものと日本的精神とが混ざりながらも、まだそれらが完全にとけ合っていなかったあの頃の時代の空気が伝わってきた。同時に庶民の、デパートや戦争勝利に対する素朴なあこがれも感じた。双六をやりたくなった。
5/19
◇今の双六とは大分ちがうが元はこうだったんですね。今買うとするとこれはいくらの値がつくのでしょう。とても色合い(原色と原色を合わせたり)が派手で、しかし不響和音(蕨)でないところが気に入りました
◇双六による愛国教育的意図があったのかと思いました。浮世絵のようで、きれいで、楽しいものでした。
◇昔の人達は試行錯誤して遊ぶものをつくりだしていることに関心をもちました。今、何でも手に入る環境にある私達の方が、よっぽど発想がひんこんなのかもしれません。
◇庶民的でその時代の色が濃く、私から見ても面白いものばかりでした。特に番付の「あほうの番付」や「芦のめばえ咲分娘」番付は、とても興味深かったです。さすが、という感じがしました。
◇震災番付で、読めないようになっているものがありますが、他にも不都合そうなものがある中で消されているので、一体何が書いてあるのか気になります。
◇双六のデザインセンスや色使いは、今見ても素晴らしい。というか、今見るからこそ、と言えるかも知れない。ポスターとかに使いたい。格好いい。
◇めったにま近で見れないものばかりだったので非常に興味深く拝見した。「赤穂の番付」では、女性の地位の低さを感じた。これらは、この展示後も拝見することができるのだろうか。→疑問 ☆ここはたばこ臭くてたまらない。館内に喫煙所を設置するのならば奥の方に作るべき。喫煙所を通らないと、ここに来られないなんて、あまりに馬鹿げてる。見直して欲しい。
5/20
◇双六にも番付にも当時の世相がよくあらわれていると思う。(図書館学X)
◇双六のデザイン、色使いなどが芸術的。明治時代にも、人生ゲームのようなものがあったのですね。
◇「大震災番付」ビクともしない帝国ホテル、というのが良かったです。
◇番付がたいへん興味深い。明治のころから美人コンテストがあった(「芦のめばゑ咲分娘」)というのもおもしろければ、大災害の中にも洒落を忘れない人がいた(「帝都大震災一覧」)というのもまたおもしろい。時代感(蕨)が変わりました。
◇明治のころから美人コンテストがあったとは! 皇后が入っているところが明治時代らしいですね。双六は、見る人を楽しませるよう工夫して描かれていて、製作者(画家)のご苦労がしのばれます。今の時代においても、楽しく見ることができるものを作るなんて、本当にすごいと思いました。
◇展示方法についての一工夫を 壁面のはよいとして机上の作品は奥の部分がみえにくいので角度(傾斜をつけての)掲示をしていただくと大変みやすいのではないかと思われますが...
以上