展覧会のご案内

早稲田大学芸術功労者受賞記念
「竹西寛子」展
その人と作品
主催  :  早稲田大学図書館
会期  :  2001年3月23日(金) 〜 4月19日(木)、4月8日・15日は閉室
会場  :  早稲田大学中央図書館 4階ラウンジ
時間  :  10:00 〜 17:00
竹西寛子

「竹西寛子」展 開催にあたって

このたび、小説家、文芸評論家である竹西寛子氏が、「早稲田大学芸術功労者」として表彰を受けられました。 早稲田大学図書館ではこれを記念し、「竹西寛子 展 〜その人と作品」 を開催いたします。

竹西寛子氏は1929(昭和4)年4月、広島に生まれ、高等女学校時代、広島市への原爆投下に遭遇されています。 1952年(昭和27)、本学第一文学部国文学専修を卒業ののち、河出書房、筑摩書房などで編集者として勤務のかたわら、 創作や評論活動に打ち込まれ、多くの作品を発表されました。とりわけ、田村俊子賞を受賞された「往還の記」にみられるように、 源氏物語をはじめとする古典の世界と現代とを自由に往還させる独自の手法・文体を確立され、数多くの著書を物されてこられたことは、 つとに知られているところです。現在は芸術院会員、女流文壇上の重鎮として、なお旺盛な創作活動を続けておられます。

こうした創作活動のかたわら、竹西氏は、1969年(昭和44)年より教育学部講師として本学の教壇に立たれ、 王朝文学(作家・作品)を講じられて、多くの学生たちを教導されてこられました。 私たちの敬愛する先輩である竹西氏ご本人のご協力を得て、ここに、自筆の原稿や、色紙、さらには数々の賞を受賞した著作を展示し、 皆さんの観覧に供することは、私たちの大きな喜びとするところです。この展示によって、 竹西文学の雰囲気をいくらかなりとも感じ取っていただけるなら、たいへん幸甚です。 皆さまのご来場をお待ち申上げております。

2001年3月
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First drafted March 9, 2001
Last revised January 13, 2006