会期 | : | 2001年12月12日(水) 〜 2002年1月26日(土) 日曜・祝日、12月12日・28日〜1月5日は閉室 |
会場 | : | 早稲田大学総合学術情報センター 2階展示室 |
時間 | : | 10:00 〜 17:00 |
主催 | : | 早稲田大学図書館 |
「光太夫と露人蝦夷ネモロ滞居之図」 隆啓模 寛政5年(1793) 紙本彩色 |
「漂流記」 浜田彦蔵撰 文久3年(1863)序刊 |
異界を見た人々
「漂流」とは、海の上で方角を見失い、海流や風の向くままに流されてゆくことをいいます。 四方を海にとりまかれた日本では、記録にのこっているだけでも、古くは東シナ海で遭難したといわれる遣唐使船をはじめとして、 あまたの恐ろしい海難事故に見舞われてきました。遭難した船に乗っていた人のほとんどは、 あえなく犠牲になったものと思われますが、きわめて稀な例として、どこか異国の岸に漂着し、 日本とはまったく異なる世界を目にすることのできた人々もいました。といっても、それらの人々の多くは、 再び故国の土を踏むこともできず、異郷の地でその生涯を終えることとなりました。そんな中で、 大黒屋光太夫ら限られたほんのわずかの運の強い人たちが、再び日本に帰還することができたのです。「奇観録」 桂川甫周撰・亀井南冥漢訳 寛政6年(1794)12月 |
「漂客談奇」 吉田文次撰 |