展覧会のご案内

早稲田大学ホームカミングデー図書館参加企画
館蔵「肖像画」展
忘れがたき風貌
会期  :  2002年10月18日(金) 〜 11月29日(金) 日曜・祝日は閉室(10月20日は開室、21日は閉室)
会場  :  早稲田大学総合学術情報センター 2階展示室
時間  :  10:00 〜 17:00
主催  :  早稲田大学図書館
大槻玄沢肖像(文庫8-A248) 森鴎外父子肖像(文庫14 B28)

忘れがたき風貌 館蔵「肖像画」展開催にあたって

上野公園に立つ有名な西郷隆盛の銅像(高村光雲作)の除幕式の折、参列していた西郷未亡人が銅像をみて驚き、「主人はこんな人ではなかった」と抗議の声をあげた、というのは有名な話です。

しかし今は、西郷といえば、高村光雲が参考にしたキヨソネの銅版画が、すぐに目に浮かんできます。 実際に生きていた西郷その人に似ていたかどうかは、もはや確認しようもないまま、ひとつの忘れがたいイメージとして、 私たちの意識に固定しています。聖徳太子や織田信長などの肖像も同様です。教科書にのっているせいかもしれませんが。

肖像画は洋の東西を問わず、王侯や文人など先人の顕彰のため、敬愛する故人の遺徳をしのぶため、 古くから描かれてきたものです。肖像画は、描かれた人たちの思想や時代背景など、 さまざまなことを見るものに語りかけてくれます。肖像画が有名になればなるほど、 その絵が醸し出すイメージが人物像を決定づけることすらあるのではないでしょうか。

今回は、図書館で所蔵する、江戸・明治時代に描かれたさまざまな肖像画のうちから、約40点を選んで展示しました。 よく知られた人を中心にしましたが、意外な発見があるかもしれません。

多くの皆様のご来場をお待ち申し上げております。

2002年10月 早稲田大学図書館
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First drafted September 30, 2002
Last revised December 8, 2005