展覧会のご案内

館蔵資料でたどる書物の歴史
会期  :  2003年3月20日(木) 〜 4月15日(火) 日曜・祝日閉室
会場  :  早稲田大学総合学術情報センター 2階展示室
時間  :  10:00 〜 17:00
主催  :  早稲田大学図書館
黄金花猫目仮面(合巻) 百万塔

「館蔵資料でたどる書物の歴史」展開催にあたって

図書館は人類の知的遺産の貯蔵庫です。

人類は言葉をつくり、文字をこしらえて、みずからの知的営為を、記録としてさまざまな媒体にのこしてきました。 それが「書物」あるいは「本」であり、それらを集め、なんらかの規則のもとにならべたのが、図書館のはじまりです。

今回の図書館展示は、ある意味でもっともオーソドックスなテーマである「書物の歴史」をとりあげてみることにしました。 時代が移ってゆくに従い、粘土板、パピルス、パーチメント(皮紙)を経て紙が発明され、 また手書きの写本(マニュスクリプト)から木版あるいは活版による印刷の発明へと進み、 その進化につれて書物の形も変わってきました。その膨大な軌跡をすべてたどることは無理ですが、 図書館に所蔵されているいくつかの標本資料を通じて、その歴史の一端に触れることはできます。

現在、電子メディアの広範な実用化が実現し、書物の世界、出版の世界もさらに大きく変わろうとしています。 私たちは、書物の歴史の転回点に立っているのです。古代からの書物の姿を見て、未来の書物、 これからやってくる書物に想いをはせるのも面白いことではないでしょうか。

多くの皆様のご来場をお待ち申し上げております。

2003年3月 早稲田大学図書館
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First drafted March 25, 2003
Last revised December 8, 2005