主催 | : | 早稲田大学図書館 |
協力 | : | 株式会社 岩波書店 |
会期 | : | 2004年6月10日(木) 〜 6月18日(金) 日曜閉室 |
会場 | : | 早稲田大学総合学術情報センター 2階展示室 |
時間 | : | 10:00 〜 17:00 |
展示概要 ドイツの建築家ブルーノ・タウトの名は、日本建築のみならず、ひろく日本文化を語るとき、忘れてはならない名前である。タウトは、1880年、東プロイセンのケーニヒスベルクに生まれ、ベルリンを中心に建築活動を展開し、 1914年ケルンの工芸展のためにつくった「ガラスの家」で一躍成功をおさめ、 ヨーロッパの建築界の第一線に立った。しかし、のちに、誤解からナチスに追われる身となり、1933年、日本に来ることとなった。 タウトは足かけ4年間の日本滞在中、桂離宮をはじめ日本の伝統的建築を賞賛し、日本の文化について、深い愛着を寄せたといわれている。 第二次世界大戦をはさんでその前後にわたり、『日本美の再発見』をはじめとするタウトの著作は、日本社会に大いなる喜びをもって迎えられた。 いま、タウトがイスタンブールで没してから65年を閲し、いろいろな角度から「タウトと日本」というテーマを再検討する時期がきている。 滑笏g書店の全面的なご協力を得て、このたび、同書店の倉庫におよそ20年間ねむりつづけていたタウトの自筆資料、自ら撮影した写真を中心に、日本で彼がなにを見ていたのか、 彼の視線の先にあったものは何か、その一部を再構築する試みに着手することとなった。地味な一歩ではあるが、 タウトに関する再評価の一歩となるなら、主催者の喜びはこれにつきるものである。 |
撮影するタウト ハチ公 |
おもな出陳資料