第2部 第2章
文明開化商売事情(前編)
売薬引札
各国産物店
楽善堂三薬
明治維新・文明開化の世となるや、新開地・横浜を窓口に、新奇な西洋文物がわが国に流れこみ、それまでの商売事情を大きく塗りかえた。西洋料理、活版印刷、写真業、鉄道馬車、幻燈その他、今日に残されている広告メディアから、その一端がうかがえる。
しかし、「和魂洋才」というスローガンが的確に示しているように、明治の日本人は、自らのアイデンティティを失うことを欲しなかった。明治という時代の面白さはそこにある。
聖薬 蘇液 聖治膏
各国薬品名集鑑
おしろいした
かほよみづ
美人アレシラズ
さくら香
ビットル葡萄酒大販売
露西亜形式巻煙草
西洋各色早染
活版業開設の稟告
宝丹看板雛型
牛肉ケレー
おこりおとしの妙薬
金城腹治丸
熊膽円
即治膏
あやめ膏
せんき妙薬
御婦人かみあらいこ
養血円
神薬
六神丸
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