漂流 -- 異界を見た人たち --
早稲田大学図書館企画展
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永住丸(摂津)犬吠埼沖より漂流、カリフォルニアへ
(1841年、天保12年)
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天保12年(1841)8月、兵庫を出帆。乗員は沖船頭の善助、岡廻り(賄方を担当)の初太郎以下13名。浦賀を経て奥州まで向かう途中、犬吠埼沖で大風にあい漂流、翌年2月アメリカ大陸に向かうスペイン船に救助される。その後、カリフォルニアに上陸、200日以上を過ごした後、善助、初太郎の2人は清国船でマカオにわたり、天保14年(1843)長崎に帰国した。 |
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No.27 漂流談(亜墨新話) |
請求記号:ル2 1233 |
酒井順蔵、前川文蔵撰 那波希顔識 天保15年(1844)10月序 1冊 |
帰国の翌年、出身地の阿波国に送られた永住丸乗員初太郎に対する聞書きを編集したもの。漂流中の船の様子や、アメリカの人々・生活にかかわる多くの挿絵は、藩の御用絵師、守住貫魚が担当した。館蔵本はその写本。 |
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No.28 海外異聞 |
請求記号:ル2 3054 |
靄湖漁叟序 天保15年(1844)8月序 安政元年(1854)12月刊 5冊 |
巻一の見返しに「一名亜墨利加新話」とあるように、内容は亜墨新話<27>と同一である。 |
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No.29 米利幹漂流記 |
請求記号:ル2 3081 |
写本 1冊 |
亜墨新話<27>と同内容の写本。挿画がほとんど省略されている他、一部欠落がある。 |
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No.30 漂流始末記 |
善助記 1軸 |
永住丸の出帆から漂流、さらには救助されて帰国するまでの概要を、漢字カナ交り文とローマ字の筆記体で示し、個々のアルファベットに朱で読み方を記したもの。末尾に「善助書」とあり、初太郎とともに帰国した善助の手になるものと思われる。 |
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