早稲田大学図書館
WEB展覧会
第33回 |
|
[ Part. 3 ]
|
「滝沢馬琴肖像並古稀自祝之題詠」 長谷川雪旦画 馬琴自賛 1軸 ヌ6-6622 |
『南総里見八犬伝』『椿説弓張月』などで有名な読本(よみほん)作家・滝沢(曲亭)馬琴の古稀(七十歳)の肖像。『江戸名所図会』の挿絵で名高い雪旦の筆。馬琴は貧乏武家に生まれ、下駄屋の入り婿となって執筆を続けた。 |
|
滝沢馬琴(たきざわばきん、1767-1848) |
|
|
「平田篤胤肖像」 渡邊刀水画 1軸 ヌ6-5121 |
江戸時代後期の国学者。夢の中で本居宣長から入門を許されたと称し、天狗や鬼神、宇宙論などをとりいれた独特の復古神道を体系化した。地方の神職や村役人に多くの信奉者を得、幕末の思想に大きな影響を与えた。 |
|
平田篤胤(ひらたあつたね、1776-1843) |
|
|
「伊藤圭介・シーボルト画像」 伊藤篤太郎摸 1軸 文庫8-H04 |
文久2年、来日していたシーボルトの肖像を「イラストレイテッド・ロンドン・ニューズ」の特派員でイギリス人の画家チャールズ・ワーグマンがスケッチし、その摸本をさらに後年、植物学者伊藤圭介の子息篤太郎が圭介の肖像とともに模写したもの。 |
|
(右)シーボルト(Siebold, Philipp Franz von, 1796-1866) |
|
|
「高杉晋作平野次郎西郷吉之助捕立方申附書並人相書」安政4年(1857)8月
1枚 リ5-9309 |
安政4年、老中より出された三人の志士の指名手配書。「右の輩(やから)大曲事(おおくせごと)有之(これあり)・・」云々と記され、逮捕を命じている。翌年から、史上名高い「安政の大獄」が荒れ狂う。 |
|
人相書(西郷隆盛・高杉晋作・平野国臣) |
|
|
「福沢先生若き日本に西洋文明を教ふ」 北沢楽天画 1軸 文庫10-8804 |
慶応義塾の創設者にして大隈重信の盟友、というより一万円札でおなじみの福沢先生が、まだちょんまげ姿の旧弊な日本人に文明開化をおしえている図。これを描いた北沢楽天は、明治に活躍した漫画家である。 |
|
福沢諭吉 (ふくざわゆきち、1834-1901) |
|
|
「森鴎外父子肖像」 平福百穂画 1枚 文庫14-B28 |
たばこをくゆらす鴎外と、父にまといつく少女茉莉。鴎外邸でおこなわれたカルタ会のひとこま。明治40年ころのものという。茉莉をとくべつに可愛いがっていた鴎外の家庭での横顔がうかがえる。 |
|
森鴎外(もりおうがい、1862-1922) |
|
|
「二葉亭四迷肖像」 柳瀬正夢画 1枚 イ4-2090-76(17) |
戯作者のようなペン・ネームで、近代小説のさきがけとなる作品を書いたふしぎな作家。ロシアの脅威を憂えて学んだロシア語が彼の生涯を決定づけた。満州や中国で冒険小説そこのけの活躍をし、文学は二の次だった。 |
|
二葉亭四迷(ふたばていしめい、1864-1909) |
|
|
「伊藤左千夫肖像 牛飼の左千夫」 中村不折画 1軸 文庫14-B50 |
正岡子規門下の歌人。万葉風の歌のほか、純愛小説『野菊の墓』の作者として知られるが、およそそのイメージに似ぬ、赤ら顔の巨漢だったという。茅場町で牛乳搾取業を経営し、「牛飼いの歌人」と呼ばれた。 |
|
伊藤左千夫(いとうさちお、1864-1913) |
|
|
「正岡子規肖像」 中村不折画 1枚 文庫14-B5 |
根岸短歌会の主宰者、子規は、しきりと門下の歌人・俳人たちに「写生」を唱導した。この絵は子規没後かなりたってから、子規と親しかった不折が、本間久雄の求めに応じて描いた肖像で、写生ではない。 |
|
正岡子規(まさおかしき、1867-1902) |
|
★肖像画展開催!!(2002/10/18-11/29)★ |
|
|
展示室の様子 |
|
見学の様子 |
|