芸海余波

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タイトル 芸海余波 第1巻 表紙

著者/作者 松平斉民収集

内容記述 請求記号:イ5 1646(1-18)
 江戸時代に製作された貼込帖(はりこみちょう)。一枚刷りのチラシや引札、地図、暦、番付や版画、珍しいと思われた商標類などを、順不同に貼り込んだもの。昭和23年に早稲田大学図書館が、「確堂文庫」の蔵書印のあるほかの幾多の書物とともに購入した。この貼込帖自体には蔵書印や所蔵者をしめす記録はないが、これも「確堂文庫」にあったものと考えられている。確堂とは美作国津山藩主松平斉民(1814−1891)のことで、彼がみずから収集した資料を貼り込んだものであると推定される。
 本書にあつめられた雑多な資料は、寛政年間より幕末にかけてのもので、西洋あるいは中国より渡来した商品の商標や西洋版画の模写、高名な蘭学者の筆跡などが含まれていることからみても、蘭学に熱心だった松平斉民と津山藩に深いかかわりがある。
 本資料の中には、名高い大槻玄沢邸での「おらんだ正月」の宴の余興に製作されたと思われる「蘭学者見立番付」が含まれている。

キーワード 洋学文庫

公開者
(出版者)
早稲田大学図書館

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