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Haikai ichimaizuri are single sheets of paper upon which haikai-related materials are printed. They were not produced for sale, but rather for personal distribution among haikai poets on various occasions such as the New Year, celebrations of spring and autumn, and memorial services. Poets or their patrons produced elaborate haikai ichimaizuri, many of which also incorporated illustrations by both amateur and professional artists. As expressions of the haikai spirit, these single-sheet compilations of poetry and pictures were a very popular form of print culture from the middle of the Edo period through the Meiji era.

» 俳諧一枚摺 » 雲英文庫の俳諧一枚摺(準備中)

米翁壬申歳旦鳥尽 守再賀画 鳥尽双六
48.3×70.3cm
宝暦2(1752)
文庫31 B0001-34

大和国郡山第二代藩主で、致仕後は江戸駒込染井山荘(現代の六義園)で風流三昧の生活を送った柳沢信鴻(米翁, 1724-1792)による双六体裁の歳旦。鳥尽くしの画者は米翁と親しかった二世青峨の門人、守再賀(生没年不詳)。特に大きい料紙を用いている。

蕪村歳旦 蕪村画大黒天
38.4x24cm
天明3(1783) 
文庫31 B0009-1

与謝蕪村(1716-1783)による歳旦の断簡。正面、左・右向きの三面の大黒天を描いた遊び心のある摺物である。
 [三]たりの初老を賀するに[三]面の文字を立入三始の吟を以す
  歳月日三のかほりや福寿草
           夜半翁写してをくる

たみ・我遊祝賀 法橋周南画 菊慈童図
38.4×51.7cm
天明期
文庫31 B0001-14

たみと我遊という二人の芸妓が落籍されたことを祝賀した記念の摺物。美しい多色摺の絵は、菊の露を飲んで不老不死になったという伝説の人物、菊慈童である。

遊絲亭自橋春興 高周玉画 松竹梅図
39.9×53.3cm 袋あり
寛政 5(1793)
文庫31 B0001-18

遊絲亭自橋による春興の摺物。鳥酔門の平華庵雨什や三世松露庵烏明も句を寄せている。松竹梅図は、下生えのような竹や空摺の梅花との対比により、青々とした松の力強さが際立っている。

松露庵烏明歳旦 尚左堂窪俊満画 小倉山百人一首図
39.1×52.8cm 袋あり
寛政 7(1795) 
文庫31 B0001-1

三世松露庵烏明(1726-1801)による歳旦摺物。描かれた冊子「小倉百人一首」の見返しに制作年と絵師窪俊満(1757-1820)の名が摺られ、よく見ると画中の読札には俳人たちの発句が記されている。

菊貫秋興 豊広画 蔦紅葉図
19.1×52.1cm
化政期
文庫31 B0001-9

信州松代第六代藩主、真田幸弘(菊貫、1740-1815)による秋興の摺物。菊貫の句「おもかげの盈も田毎けふの月」をはじめ、家臣や宗匠らが詠んだ月にちなんだ句を載せている。

大谷友右衛門襲名祝賀 公雨画 馬図
40.7×47.3cm
天保 2(1831)
文庫31 B0001-22

大坂の歌舞伎役者、二世嵐舎丸改め三世大谷友右衛門(1793-1839)の襲名祝賀記念の摺物。友右衛門の定紋が轡で、俳名を金轡と云うことにちなんで、馬に絡めた前書を句に付けている。馬と装具、轡が掛った水桶を描いた絵は色鮮やかで迫力がある。料紙に縮緬紙を用いる。

梅暁大小暦 南溟画 富士図
10.7×14.1cm
文久 3(1863)
文庫31 B0010-13

梅暁による小型の大小暦。落款風の[亥]は文久3年の干支、[小]は「春四ろ九見え霜正さに六の花」の句中にこの年の小の月(四、九、正、六)を詠み込んでいることを示す。南宋画家の春木南溟(1795-1878)によって富士が描かれている。

素石歳旦 鮮斎永濯画 読書猪図
21.1×27.9cm
明治 8(1875)
文庫31 B0010-15

幕府の御用左官で梅室門の俳人為山(本名 関永蔵、1804-1878)による歳旦摺物。画者は幕末から明治にかけて活躍した小林永濯(1843-1890)。亥年の明治8年、椅子に腰掛けランプの灯で横文字の本を読む洋装の猪を描き、文明開化をユーモラスに表現した作品となっている。