展覧会のご案内

江戸・明治幻景
館蔵古写真とその周辺
会期  :  2003年1月16日(木) 〜 2月13日(木) 日曜・祝日閉室
会場  :  早稲田大学総合学術情報センター 2階展示室
時間  :  10:00 〜 17:00
主催  :  早稲田大学図書館
子守り
CARRYING CHILDREN
傘をさす女
WIND COSTUME
ファーサリ写真帖 [ HD-1955 ] より

「江戸・明治幻景 〜館蔵古写真とその周辺〜」展開催にあたって

「写真」の原理は古くから知られ、レオナルド・ダ・ヴィンチのメモにも「カメラ・オブスクラ」として出ていますが、 19世紀、ダゲールが銀板写真(ダゲレオタイプ)を発表して以来、ヨーロッパで実用に供されるようになりました。

日本へも、江戸時代の末にオランダを経由して写真術が伝わり、洋学者たちがその原理を研究しました。 開明的君主として知られた島津斉彬のもとで、薩摩藩で日本初のダゲレオタイプが製作されています。 しかし、その後すぐに、幕末日本各地を撮影して回ったフェリックス・ベアトや、長崎を拠点に活躍した上野彦馬、 横浜に写真館をひらいた下岡蓮杖らによって、わが国の写真は大きな発展をとげることになります。

今回の展示では、明治10年代末、横浜に店をおき、おりから東洋趣味がブームとなっていたヨーロッパへの土産品として、 日本各地の風景や江戸期のなごりをとどめる明治初年の日本風俗を撮影し彩色して売っていた「ファーサリ商会」 の写真を中心に、早稲田大学図書館が蔵する古写真とその周辺資料を展示します。

一枚の写真にのこされた、古い日本の貴重な映像をゆっくりごらんください。
多くの皆様のご来場をお待ち申し上げております。

2003年1月 早稲田大学図書館
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First drafted February 7, 2003
Last revised December 8, 2005