オールワセダ文化週間・図書館企画

特別展示「江戸・明治の広告」



会期:1997年5月16日(金)〜22日(木)
  会期延長:5月23,26〜29日(木)

時間:10:00〜17:00

場所:早稲田大学総合学術情報センター2階展示室

主催:早稲田大学図書館

備考:オールワセダ文化週間・図書館企画

出陳目録

古着仕立物 椎名福次郎 伊勢崎 明治37年 26*38cm
内容: 早稲田大学図書館所蔵「西垣文庫」の所蔵品のなかから、江戸時治時代の商品広告、ビラ、ポスター、チラシ、看板広告などの実物約60点を展示します。
 広告はその時代時代の世相・庶民生活を映す鏡であるといわれます。こんにちのような意味での印刷物としての広告が登場するのは、江戸時代中期以後のことで、人口の膨張、諸国産物の発展にともなって貨幣経済が発達し、江戸や大阪、名古屋などに都市民衆社会が形成されて後のことです。山東京伝は為永春水のような人気のある戯作者たちが「引き札」(今でいうチラシや宣伝パンフレット)の筆をとり、市民の間でもてはやされました。
 明治時代に入ると、さまざまな新商売もでき、また印刷技術・複製技術が飛躍的に発展したことによって、広告の世界は一挙に多様化し、規模も大きくなってゆきます。これらに見られるキッチュな意匠の広告類は、当時の人々の生活の風景の中にあったものであり、時代の匂いを濃厚に、いまに伝える貴重な資料といえるのではないでしょうか。
 散逸しやすいこれらの資料を収集したのは、校友(政経卒)で広告会社を経営していた西垣武一という人です。これらの資料は西垣氏の没後、ご遺族より早稲田大学図書館に寄贈されました。いまから十年前に、図書館では「幕末・明治のメディア展」と名づけてかなり大々的な展覧会をおこない、好評を得ています。今回はそのごく一部の展示にとどまりますが、なるべく面白いものを選んで展示します。ごゆっくりご覧ください。

観覧者の感想


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First drafted May 24, 1997
Last revised July 22, 1997