2000.11.1 |
標記の展覧会を10月17日(火)より27日(金)まで開催し、きわめて盛況、好評裡に終了した。
- 日本・オランダ修好400年記念 蘭 学 資 料 展
- 会期 2000年10月17日(火)〜10月27日(金) 10時〜17時
21日(土)は閉室・22日(日)は開室
- 会場 総合学術情報センター2階展示室
- 主催 早稲田大学・ライデン大学(オランダ)・ボン大学(ドイツ)
- 協力 ボーフム大学(ドイツ)
- 後援 オランダ大使館
- 印刷物 ポスター、チラシ
- 広報 図書館HP,ウィークリー、ホームカミングデーパンフレットほか
- 取材 日本経済新聞(9/22,10/17朝刊掲載) 朝日新聞(10/21夕刊掲載)
- 開会式 10月17日(火)午前10時 総合学術情報センター2階入口ロビー
テープカット:奥島総長 野口理事 ブラーム・オランダ大使館報道文化部長
- 展示担当 展示部会(松下 岩佐 藤原 大坪)
- 式典担当 総務課+針生
- 受付当番 総務課・図書課・整理課・雑誌課交替担当
- 展示資料 早稲田大学図書館所蔵蘭学関係資料41点(重要文化財7点含む)
シーボルト自筆蝦夷図(ボン大学所蔵)
シーボルト「鳴滝塾」塾生高良齋、戸塚亮齋蘭文(ボーフム大学所蔵)
- 開室日数 10日間
- 総入場者数 1,450名
- おもな来場者:ヨーゼフ・クライナー教授(ボン大学)
J・L・ブリュッセ教授(ライデン大学)
大槻清彦氏夫妻 中村英勝氏(大槻玄沢子孫)
今泉純一氏 今泉かえで氏(桂川家子孫)
栗原福也氏(洋学史学会会長 東京女子大学名誉教授)
シンポジウム「江戸時代の日本とオランダ」(10/21−23東京大学)参加者の一部早稲田実業中学生徒(23,26日、授業の一環として)
来観者の感想(原文のまま)
- オランダ−日本修好400年記念にふさわしい展示内容を楽しく拝見しました。私の化学分野で「せいみかいそう」の教科書は興味深いものでした。かつて、オランダに留学したときは、研究で時間がありませんでしたが、本展を通じ「オランダは日本の恩人である」と思いました。 (かつてのオランダ留学生)
- 高校の修学旅行に長崎に行きました。"原爆"という暗いイメージしかなかったナガサキでしたが、事前学習でオランダとの日本の交流を学び、長崎のファン。しかも、高校時代好きだった蘭学の世界。久しぶりで感激しました。杉田玄白、平賀源内、大槻玄沢、司馬江漢、大黒屋光太夫、林子平・・・
そして私の大好きな、前野良沢。写本ではあったにせよ、良沢の人柄というか、血の流れのあたたかさを五感であじわいました。
- 今や世界に冠たる化学大国となった日本の化学(当時はセイミと音訳)の濫觴をここに見る。
- 桂川甫周の末えいとして、当展は嬉しく思います(S41政経)
- 母方の祖父が作った日本最初の活字がふしぎにも母校に保存されている事を知った。特別資料室で拝見。適塾で学び蘭方医になった。青木芳斉である。関東地方では初めて、ホウソウの注射を行ったという。今日の展らん会を祝して。 S.31年卒 K.T.
- #35 大西楽律考に感じ入りました。当時の日本人が西洋音楽を、どう理解しようとしていたのか、シーボルトはピアノを持ち込んだと言われているが、何を弾いたのか、実に興味深く、想像力をかきたてられました。(三鷹市)
- 授業つぶれて うれピー (早実生) でもべんきょうにはなった。
- たいへん勉強になり、すばらしい展示だと思いました。(田園調布在住)14才です。
- すばらしい展示でした。感動!
- 見立番付「三種」となっていますが、左側の紋番付見立は3枚(3丁)1組のものかと思います。よって相撲番付共で「二種」かと思います
- ちょんまげ姿でフォークとナイフ、おもしろい。
- 文政長崎生れ、10才にて父母を失い、オランダ輸入商上野家の丁稚小僧として門前の小僧習う蘭学で、蘭学者中ほとんど唯一の庶民出(他のほとんどは武家出身の中で)の蘭学者として阿部侯に教授し勝海舟塾を手伝い、蕃書調書でオランダ週刊ロッテルダムコーラント翻訳係のときにみた統計表に関心をもち、日本統計学始祖とされた杉享二曾孫 拝見いたしました。
- 歴史教科書や資料集でしか見たことのない資料を直接見学することが出来、有意義でした。当時の人の翻訳の努力、苦心の跡がしのばれるとともに、日本人は語学が苦手というのは必ずしも当らないと思った。沢山の知識を吸収しようとする好奇心が大切だと実感しました。また、鎖国下においても、これだけ多くの外国の文献が日本に入って来て、翻訳されていたことは意外でした。積極的に西欧の知識を取り入れて来たことが、学問のその後の発展に大いに寄与しているものと思います。願わくは、もう少し会期を長く、開催されれば良かったと思います。
- 伊能忠敬の地図を急いで写してオランダに持ち帰ったと言うが、非常に正確に写しているので驚いたと共に感心した。貴重な資料を見ることができて良かった。
- 実家が長崎なのでシーボルト云々と聞くとなつかしくなって見に来ました。シーボルト実筆の地図がよかったです。
- 皆さん(カケ軸)のお顔がとても生き生きとしていて感動しました。学問でくらしていた人々の顔、本当に良い顔をしてます。翻訳の医学書、見てると泣けてくるくらい良いです。先人たち努力したんですね。私も、長崎に10年位住んでいて、たいへんなつかしい思いでした。
- 当時オランダは日本に対してどの様な(失礼な言い方ですが)したたかさをもっていたのか? 本根をチャンスがあったらオランダの方々にちょっと質問してみたい気がします。たしかに日本は、沢山の教えを乞うたとは思いますが彼らの貿易目的と調査 シーボルトがした事は、大変失礼な事と思います シーボルトの子孫の方々は、今どうしているのか、日本女医として、はじめて産婦人科女医として成長したハーフの娘の人生を当時の日本の人々の見る目は、どうだったか、妻と娘の人生感が興味深く想像されます
- ペルリの絵は絵はがきにして欲しいと思いました。江戸は本当に世界最高の文化水準だったと思いました。紅毛船図を呼んで西洋の事がよくわかりました。あんな辞書が欲しくなりました。
- シーボルト自筆の蝦夷の地図の正確さに驚きました