蘭学資料展 
  

日蘭修好400周年

特別展観・シーボルト自筆「蝦夷地図」(ボン大学所蔵)


*会期:2000年10月17日(火)〜10月27日(金)
   *21日(土)は閉室、22日(日)は開室いたします。
*時間:10:00〜17:00
*会場:早稲田大学総合学術情報センター2階展示室
*主催:早稲田大学図書館
*共催:ライデン大学(オランダ)・ボン大学(ドイツ)
*協力:ボーフム大学(ドイツ)
*後援:在日オランダ大使館

*オープニングセレモニーの様子

*観覧者の感想

キャンパス点描 蘭学資料展
展示目録
*参考:2000年6月〜8月にドイツ、オランダで開催した蘭学資料展


左から「ヒポクラテス像」、「シーボルト外科証明書」、「平賀源内肖像」
「和蘭船図説」
「和蘭船図説」

 日本とオランダの交流は、オランダの商船リーフデ号が豊後国(大分県)に漂着した、西暦1600年に始まります。今年はそれから数えて400年の記念の年ということで、日蘭両国でさまざまな催しが企画、実施されています。これにともない早稲田大学図書館では、この7月、オランダのライデン大学図書館を会場に、「RANGAKU(蘭学)」展を開催、多くの観覧者を得ました。また今年が"ドイツにおける日本年"ということで、それに先立つ6月、ボン大学でも同様の展示を開催、こちらも好評のうちに幕を閉じました。
 江戸時代、鎖国政策をとっていたわが国にとって、西洋の情報は、出島のオランダ商館からもたらされるものがほとんどすべてでした。医学、化学、天文学、博物学等を中心としたそれらの学問は、蘭学もしくは洋学と呼ばれ、当時の学者たちにとって新たな時代への道標であったと言えるでしょう。
 早稲田大学図書館には代表的な蘭学者である大槻玄沢に関する資料(169点、重要文化財)をはじめとした多くの蘭学資料が収蔵されています。これら数多くの資料の中から、ほんの40点余の展示ではありましたが、鎖国時代の窓口であったオランダや、シーボルトの母国ドイツでも大変注目を集めました。
 今回は海外での展示を終え帰国した資料を中心に、ドイツのボン大学、ボーフム大学の協力のもと、それらの大学で所蔵する貴重な資料も展観に供することとなりました。そのひとつに、シーボルト自筆の「蝦夷地図」があります(ボン大学所蔵)。これは歴史上名高い"シーボルト事件"で幕府に没収された伊能忠敬の地図をシーボルトが写して帰り、驚異的な記憶力によって再現して大著「Nippon」におさめたものの下絵であり、いわばシーボルト事件以来の"里帰り"ともいうべき資料です。
 多くの皆様に江戸時代の学者たちの旺盛な知識欲を感じ取っていただければ幸甚です。

2000年10月
早稲田大学図書館



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First drafted September 22, 2000