2000年10月17日 9:50〜 早稲田大学総合学術情報センター2階展示室入口フロア
[蘭学資料展のページ]
1.開会の辞要旨(司会・浦川館長) 「日蘭修好400年記念」と「日本におけるドイツ年」を機にオランダ・ドイツ2カ国で早稲田大学図書館所蔵の蘭学資料を展示しました。その展示が好評をいただいたので本国でも多くの方に観ていただきたいと、今回の凱旋展を企画した次第です。オランダ大使館の後援のもと、ボン大学・ボーフム大学の協力を得てシーボルトゆかりの資料を借りることができたことをたいへん嬉しく思います。
「日蘭修好400年記念」と「日本におけるドイツ年」を機にオランダ・ドイツ2カ国で早稲田大学図書館所蔵の蘭学資料を展示しました。その展示が好評をいただいたので本国でも多くの方に観ていただきたいと、今回の凱旋展を企画した次第です。オランダ大使館の後援のもと、ボン大学・ボーフム大学の協力を得てシーボルトゆかりの資料を借りることができたことをたいへん嬉しく思います。
2.奥島総長 挨拶要旨 今回は日蘭修好400年を記念してこのような展覧会を早稲田大学図書館で開催することとなり、多くの方々に集まっていただけたことを嬉しく思います。 早稲田大学には岡村千曳先生、洞富雄先生、杉本つとむ先生などをはじめとして洋学研究に携わる多くの先生方がいらっしゃり、したがって関係の資料も多数集まっています。今回このように日蘭修好400年を記念して展覧会を開催することができるのも、そういった多くの研究者の方々の努力のたまものであるとたいへん感謝しています。 早稲田大学図書館はコレクションに特色があります。ひとつは社会科学、思想関係の長年にわたる膨大な資料、また江戸時代以前の貴重な資料、さらに明治時代以降の大衆的なコレクションをマイクロ化したものなどがあり、早稲田大学の志を示すような資料集成となっているかと思います。 シーボルトはドイツで生まれオランダに派遣されましたが、その2カ国で展示を行い、さらに凱旋して今回の展示を行うことで、総括することができたのではないかと思われます。後援をいただいたオランダ大使館、ライデン・ボン大学の関係者の方々、準備に携わった図書館の担当者の方々にこころから感謝をのべたいと思います。
今回は日蘭修好400年を記念してこのような展覧会を早稲田大学図書館で開催することとなり、多くの方々に集まっていただけたことを嬉しく思います。 早稲田大学には岡村千曳先生、洞富雄先生、杉本つとむ先生などをはじめとして洋学研究に携わる多くの先生方がいらっしゃり、したがって関係の資料も多数集まっています。今回このように日蘭修好400年を記念して展覧会を開催することができるのも、そういった多くの研究者の方々の努力のたまものであるとたいへん感謝しています。 早稲田大学図書館はコレクションに特色があります。ひとつは社会科学、思想関係の長年にわたる膨大な資料、また江戸時代以前の貴重な資料、さらに明治時代以降の大衆的なコレクションをマイクロ化したものなどがあり、早稲田大学の志を示すような資料集成となっているかと思います。 シーボルトはドイツで生まれオランダに派遣されましたが、その2カ国で展示を行い、さらに凱旋して今回の展示を行うことで、総括することができたのではないかと思われます。後援をいただいたオランダ大使館、ライデン・ボン大学の関係者の方々、準備に携わった図書館の担当者の方々にこころから感謝をのべたいと思います。
3.野口理事 挨拶要旨 この蘭学資料展は6月にボン大学の計算機博物館にて、7月にはライデン大学の図書館で開催されたものです。私もオープニングに出席しましたが、すばらしい会場で多くの方に資料を観ていただくことができてよかったと思います。またその資料が戻ってきて凱旋展を行うこの機会に、オランダ大使館のブラームさんに出席いただいたことをたいへんうれしく思います。 日本では17世紀半ばの鎖国以来オランダを中心に18世紀以降盛んになった洋学研究は、杉田玄白、大槻玄沢などを中心として、主に私塾で育まれた学問であり、はじめてそこで日本に西洋の学問が入ってきたことになり、日本の近代化にとって大きな力となったものです。早稲田大学の所蔵する資料にボン大学ボーフム大学の貴重な資料を加えたこの展覧会をぜひ多くの方にみてほしいと思います。 オランダ商船リーフデ号が渡来してから400年の記念すべき年に開催できたことがたいへんうれしく思います。オランダを通じて入ってきた学問と日本の学問とを結ぶ資料をみて理解を深めてほしいと思います。そして、各大学の研究者、関係者の方々に敬意を表します。
この蘭学資料展は6月にボン大学の計算機博物館にて、7月にはライデン大学の図書館で開催されたものです。私もオープニングに出席しましたが、すばらしい会場で多くの方に資料を観ていただくことができてよかったと思います。またその資料が戻ってきて凱旋展を行うこの機会に、オランダ大使館のブラームさんに出席いただいたことをたいへんうれしく思います。 日本では17世紀半ばの鎖国以来オランダを中心に18世紀以降盛んになった洋学研究は、杉田玄白、大槻玄沢などを中心として、主に私塾で育まれた学問であり、はじめてそこで日本に西洋の学問が入ってきたことになり、日本の近代化にとって大きな力となったものです。早稲田大学の所蔵する資料にボン大学ボーフム大学の貴重な資料を加えたこの展覧会をぜひ多くの方にみてほしいと思います。 オランダ商船リーフデ号が渡来してから400年の記念すべき年に開催できたことがたいへんうれしく思います。オランダを通じて入ってきた学問と日本の学問とを結ぶ資料をみて理解を深めてほしいと思います。そして、各大学の研究者、関係者の方々に敬意を表します。
4.Braam 駐日オランダ大使館報道文化部長 挨拶要旨 日本とオランダの交流400年を記念する今年は様々な催しが行われています。前半にはオランダオーケストラ、美術展など、後半には現代美術展などが開催されています。また静岡・長崎・富山・東京などでもシンポジウムや講演会が行われ、研究者、専門家の方々がオランダの学問について生き生きと語られているのをみて大きな喜びを感じています。今回の展覧会はドイツの書物が展示されるということで、オランダのライデン大学だけでなく、ドイツのボン大学との協力で開催されたことがよかった。 今回の展覧会をとおして、杉田玄白、前野良沢などの足跡をたずねるだけでなく、将来にわたる日本とオランダとの協力を深めることができればうれしく思います。関係者の方々に感謝いたします。
日本とオランダの交流400年を記念する今年は様々な催しが行われています。前半にはオランダオーケストラ、美術展など、後半には現代美術展などが開催されています。また静岡・長崎・富山・東京などでもシンポジウムや講演会が行われ、研究者、専門家の方々がオランダの学問について生き生きと語られているのをみて大きな喜びを感じています。今回の展覧会はドイツの書物が展示されるということで、オランダのライデン大学だけでなく、ドイツのボン大学との協力で開催されたことがよかった。 今回の展覧会をとおして、杉田玄白、前野良沢などの足跡をたずねるだけでなく、将来にわたる日本とオランダとの協力を深めることができればうれしく思います。関係者の方々に感謝いたします。