早稲田で学んだ人々のことを「稲門(とうもん)」と呼んでいます。大学を卒業しそれぞれの分野で活躍する人々、中退し、新たな道で自らを発見した人・・・。それぞれですが、皆「稲門」の仲間たちです。そうした人々のうち、文学関係者の作品・資料をあつめたコレクションが「稲門ライブラリー」です。こうした作品も時代とともに失われてゆき、いつかその存在すら忘れられてしまうことがあるかもしれません。図書館では、こうした資料を後世にながく伝えるために、通常閲覧に供している資料とは別に、保存を第一に考えて収集しています。収集の目的から、通常は非公開ですが、作家の自筆資料(書画・原稿など)、箱やジャケット(カバー)といった付属物もできるだけ残しているため、ここにしかない貴重な資料も含まれています。このたび著作権保護期間(没後50年)を過ぎた資料について、自筆資料、出版物などをデータベース上に限って公開してゆこうと思います。現物に触れることはできなくとも、精細なカラー画像を公開することで、ご利用に供したいと思います。
公開する作家、資料は今後順次増やしてまいりますので、お楽しみに。
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