展覧会のご案内
古典籍総合データベース公開記念
蘭学者と蘭学資料展
[ 同時展示 ] 2005年度新収資料 松尾芭蕉「枯枝に・笠やどり」画賛 (4月20日まで展示)
会期 | : | 2006年3月23日(木)〜5月10日(水) (但し、日曜・祝日は閉室) |
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会場 | : | 早稲田大学総合学術情報センター 2階展示室 |
時間 | : | 10:00 〜 18:00 |
杉田玄白肖像 |
大槻玄沢肖像 |
主な出陳資料
「古典籍総合データベース」の公開開始を記念し、公開されている「洋学(蘭学)コレクション」
のうちから重要な資料約30点を展示します。
...ほか
あわせて、2005年度新収資料「枯枝に・笠やどり」画賛(松尾芭蕉筆)1軸を展示します。(4月20日まで)
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開催にあたり
早稲田大学図書館では、所蔵する和漢の貴重な古典籍約30万点(国宝・重要文化財200点余を含む)
を順次画像データ化して、
《古典籍総合データベース》と名づけ、
書誌データとともに一般に公開することとし、2005年4月から、撮影作業と書誌入力作業を開始しました。
ある程度のまとまりごとに、順次Web上で公開してまいります。
2005年12月、記念すべきその第一弾の公開データがリリースされました。その中心となったのは、
早稲田大学図書館を特徴づけるコレクションの一つである「洋学(蘭学)」資料です。今回は公開記念として、
その貴重な原本を展示します。これまで、古典籍は古い貴重な資料であるがゆえに、どうしても保存が優先され、
利用には一定の厳しい制限を設けざるをえませんでした。けれども、どんなに貴重な資料でも、利用され、
研究されなければ、本当は意味はありません。古典籍は人類ののこした知的遺産であり、
すべての人に活用されるべきものだからです。
早稲田大学図書館の目録
(WINE)画面をクリックすれば、
ただちに鮮明なカラー撮影による全文画像に飛ぶことができます。これだけでもすでに十分画期的なことですが、
さらに画期的なことは、これらの画像がGoogleなど一般の検索エンジンを用いて容易に検索できることです。
利用者は、このデータベースの存在を意識しなくても、古典籍の貴重な画像に接することができるようになるのです。
また、
早稲田大学図書館のホームページ上に、古典籍総合データベースの専用ポータルサイトを準備し、
簡便で楽しい検索方法を提供しています。
有名な
『解体新書』や
『蘭学事始』、
日本ではじめてのオランダ語辞書
『ハルマ和解』などはもちろんのこと、
これまであまり知られず研究もされていない蘭学者のメモや草稿類にいたるまで、パソコンの画面でかんたんにオリジナルの全文画像が見られるようになりました。
《古典籍総合データベース》は5年計画で全分類の古典籍を網羅公開することを目標にしています。
これが完成すれば、ほとんどわが国ではじめての網羅的な古典籍データベースのモデルとなり得ると考えられますし、
国内・国外の古典籍を所蔵する諸機関との連携協力も視野に入ってきます。
Web上で容易に古典籍のオリジナル画像を利用できるようになれば、
これまでの研究・教育のスタイルを変え、あらたな視点・発想による研究・教育にもつながってゆくのではないでしょうか。
2006年3月 早稲田大学図書館
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First drafted March 3, 2006
Last revised March 7, 2006